友ヶ島観光 〜探索篇3〜
「第3砲台跡」を後にして向かったのは、「タカノス山展望台」。
この島で一番高い場所なのですごくいい眺め。
しかし、汗かきまくってるは、腹へったはで眺めてる余裕ないっす(笑)。
そして、ここで大休憩&軽い昼食タイム。
しっかり手を除菌して、持ってきたパンをほおばり、汗だくで濡れたロンTとシャツを着替え、くつろぐ。
足が結構キているがここでしっかり休ませて回復。
ふと周りを見ると木でできた案内図がだいぶ風化していた。
いつからこのままなんだろうか…。
充分回復したところで次の場所へ。
「第3砲台跡」を通り過ぎ、すぐそばにある「監守衛舎跡」を観察。
その向かいの「発電所跡」も観察。
どちらもいい廃れ具合。
いろんな地の廃墟巡りもいつかしてみたくなる気持ちがここにきて徐々に出てきた感がある。
そんなことを考えながら歩いていくと、道が3つに分かれた場所へ到着。
1つは「野奈浦桟橋」へ、1つは島の東側の「南垂水(みなみたるみ)キャンプ場」へ、1つは「探照灯跡」へ。
船の時間まではまだ余裕があるので、島の南部にある「探照灯跡」へ行き、そこから分かれ道へ戻って「南垂水キャンプ場」へ行くことにした。
そこそこの距離の山道を歩き続け、「探照灯跡」に到着。
ここは小規模な施設のようだ。
内部の様子。
奥の方が崩れいる模様。
その崩れた場所から上を見上げると木々が茂っている。
おそらくこの場所に探照灯が置かれていたのだろう。
上に行ってみる。
すると先ほど下から見た穴が見える。
やはりここに探照灯を置いていたのだろう。
小規模ながらしっかりと施設が残っていたので楽しめた。
そして険しい山道を引き返し、「南垂水キャンプ場」を目指した。
「南垂水キャンプ場」へ行くまでの道のりがとても長く、またアップダウンの激しいくねくねとした道だったので、相当足に負担がかかったのを覚えている。
また、すごい急な道をひたすら下って行ったのだが、途中で下から水か何かが入ったタンクを積んだ軽トラとすれ違った。
写真など撮っている余裕はなかったのだが、こんな険しい急斜面をよく車で上っていくなあ、と深く感心した。一つ間違えば横転しかねないのだから。
そんな軽トラを尻目に歩き続けた。
そしてようやく「南垂水キャンプ場」に到着。
ここは島の西側にあった「池尻キャンプ場」よりも広く、キャンプファイヤ?をするような場所も設けられていた。
ここにも海岸がある。
ふと目を横にやると、こんな物が立っていた。
「陸票」と呼ばれるものらしい。
おそらく緊急時などに、キャンプ場にヘリを着陸させる時の目印的なものだと思う。
最初見た時は「SIREN」に出てくる「マナ字架」かな?とふと思ってしまった(笑)。
あとここには、いたるところに何かの動物の糞が転がっていた。
うーん、奈良公園とかでよく見る鹿の糞に似ている。
そういえば「トモガシカ」と呼ばれる野生の鹿がいるとどっかで見たな。
しかし、周りを見渡してもいなかった。
運が良ければ遭遇できるのだろう。残念。
あとここに設置されていたトイレが珍しいのでパシャリ。
なんでもバイオテクノロジーを用いた水洗式便所らしい。
普段人があまり利用しないがゆえの工夫なのだろう。
写真にある便器の中の茶色い液体は決して、糞尿ではないのであしからず(笑)。
時間はまだ少し余裕がある。
せっかくなのでここから北東に進んだところに「第4砲台跡」があるのでそこへ行くことにした。
とはいえ、だいぶ足がクタクタ、いや全身がクタクタ状態で少し躊躇したのだが、時間はあるし、次いつ来れるかもわからないので、そんな体にムチを打つ気持ちで向かうことを決意した。
「第4砲台跡」まで結構距離はある。
歩く歩く。上る上る。
足はもうパンパンだ。しかし、行くと決めた以上行くしかない。
時間があるのでゆっくりゆっくりとスローペースで歩き続けた。
その「第4砲台跡」がこれまた高い場所に位置しているので、本当に辛かった。
そんなこんなで到着。
うーむ、しんどかったぜい。
これは入り口?近くにあった何らかの建物だ。
「第3砲台跡」近くにあった「発電所跡」に似ている。
そこをさらに奥に進むと…。
連なった弾薬支庫を発見。
異様に垂れ下がった木のつるがあるのが印象的だった。
外も中もしっかりと残っているようだ。
また、構造は「第3砲台跡」の弾薬支庫とほぼ同じ造りだった。
外に出て反対側からも全景をパシャリ。
弾薬支庫の向かいに、おそらく砲座につながる入り口を発見。
しかし、その入り口から続く通路の地面が2、3日前に降った雨の影響でか、ひどくぬかるんでいる。
写真のピントが合っていなくて分かりにくいが、帰りのことを考えると、このぬかるみの上を歩くのは至極困難だ。
奥をライトで照らすと、ギリギリ上へ続く階段が見えた。
その階段を上がると、きっと砲座に続く通路につながっているに違いない。
しかし、進むのは厳しすぎるため断念した。
残念。
もしまた友ヶ島に来ることがあれば、またここへ来てみたいな…。
そんな思いをしながら時間を確認すると、もうあまり時間がない。
どう考えても島の北東部に位置する「虎島」の近くまでは行けそうにない。
(この日ずっと歩いて探索していたのは「沖ノ島」)
帰りの船に乗れないと洒落にならないので、しかたなく「虎島」方面へ行くのをあきらめ、船が来る「野奈浦桟橋」へ目指して歩くことにした。
つづく