友ヶ島観光 〜探索篇1〜
友ヶ島の簡単な地図が描かれた看板が桟橋のすぐ近くにある。
これと事前に港でもらっていた散策マップを見て、ルートを確認。
桟橋を起点とし、反時計回りに進むことにした。
少し進んだところに、廃屋?がいくつかあった。
おそらく一昔前はこれらの旅館や施設がレジャーシーズンに利用され、
賑わっていたのだろう。
その時代に来てみたかったなあ…。
そこから次の目的地までしばらく歩くのだが、その間に思ったことが、
友ヶ島は思っていた以上に、道がアプウダウンの激しい山道だということだ。
ある程度は覚悟していたが、結構足元に大きめの石や、折れた枝がゴロゴロと
転がっており、真っ平らなコンクリート道に歩き慣れた者にはやや難儀だろう。
運動不足の自分にとっては今日は過酷な探索になるだろうと覚悟せざるおえなかった。
そして「蛇ヶ池(じゃがいけ)」に到着。
草が生い茂っていて分かりにくいが、それなりの大きさの池だった。
「蛇ヶ池」というくらいだから、蛇がよく出没するのだろうか?
名前の由来が何なのかを気にしながら、この場を後にした。
そして少し歩くと、今旅のお目当ての砲台跡のうちの1つ
「第2砲台跡」に到着。
この砲台跡はだいぶ崩れていて危険なため、中の様子は見れなかった。
しかしながら、戦時中に活用されていた建物と思うと、とても感慨深くなった。
それと同時にこの後にもっと砲台跡を見られると思うと、ワクワクが増してきた。
次は灯台を目指すのだが、道中で気になるものがあった。
それはルートから外れたやや急な斜面を登ったところにあった。
散策マップに紹介されていなかったので、これが何なのかは分からないが、
少し覗いてみることにした。
裏側の様子。
その先に真っ暗な洞穴を発見。
ライトで照らしても暗い。そして狭く、大きめの石がゴロゴロとある。
先に明かりがあるので、とりあえず屈みながら進んでみることにした。
出口の様子。
息を切らしながら抜け出すと、正規ルートにつながっていた。
その時、出口で人の気配を感じた若いカップルが自分を待ち構えており、
軽く会話を交わしのだが、見つかった時はやけに恥ずかしくなってしまった(笑)。
なんせおっさんが一人でゼェハァ言いながら必死になって進んで、
出口に着いて屈んだ状態でホッとした瞬間に遭遇したのだから。
「あんまり絡まないでくれ(笑)」、と心の中で叫びながらその場を後にした。
この灯台は明治5年に建てられたのだが、現在も稼働中だそうだ。
裏手からもパシャリ。
その裏手には日本標準時子午線が通る日本最南端の地である
「子午線広場」がある。
うーむ、体感できるものでもないので反応に少し困る。
だが、なかなかいい眺め。
本当にいい天気でよかった。
少し戻ると「第1砲台跡」があるのだが、
木が生い茂り、ロープが張られており、ここは入れなくなっていた。
しかし灯台前あたりに戻ると、門が閉じられていたが、
そこから少しだけ奥の様子を覗くことができた。
雰囲気はいいのだけれど、先に進めないのがもどかしい。
左手に「第1砲台跡」に続く門、右手のぼり坂の先に「友ヶ島灯台」。
このような位置関係になっている。
次の目的地へ行く正規ルートを間違えてしまったのか、急斜面でけわしいところを
進んでいくことになってしまい、途中で思いっきりグチャグチャに絡まった枝に
邪魔されたりして大変だった。
そこを突き進むと、崖に出た。危ねえ…。
後ろからなんとなく付いてきた数名の方々、なんとなく危ない誘導をしてしまい、
すみませんでした(笑)。
その崖を一気に下ると、
「池尻キャンプ場」に到着。
そこから「蛇ヶ池」の反対側からの景色が広がっており、
またその逆方向には「孝助松海岸」が広がっている。
ここでは貝・カニ・小魚などが観察できるらしい。
自分は余裕がなかったので見てないっす(笑)。
わきを見ると1つ大きな松の木があった。
特に説明がなかったから確証はないが、これが孝助松だと思う。
まだまだ先は長いが、この時点で汗かきまくりだった。
足にもキ始めていた。
そんなことを気にしながら進んでいくと、分かれ道。
寄り道する形で「旧海軍聴音所跡」に行くか、
そのまま真っ直ぐに「第3砲台跡」方面へ行くか…。
答えは即答で「旧海軍聴音所跡」へ行く、だった。
帰りの船の時間までまっだまだ余裕があるので当然の選択だ。
だが、そこへ行く道がそこそこしんどい山道で、さらに足にダメージを
与えていくことになってしまった。
まだかまだかと歩き続け「旧海軍聴音所跡」に到着。
ここは潜水艦などの侵入を察知するために造った施設らしい。
内部の様子を写真でしっかり紹介。
どこにどんな物を置いていたとかは、さっぱり分からないが、
建物自体は割としっかり残っていた。
窓からパシャリ。
活用当時は木とか全然なかったのだろう。
そう考えると監視するにはいい場所だ。
向きは南方が見える形だ。
2階もあるようだが、安全に上がるすべはなかったので諦めたが、
正直無理すれば上がれたと思う。
しかし、周りに他の観光客の方々がちらほらといたので、やめておいた。
注意されたら恥ずかしいし(笑)。
ここで水分補給をしもって小休止をし、来た道を戻り、分かれ道の所まで行く。
そして「第3砲台跡」を目指してどんどんと進んでいく。
すると、また分かれ道があり、
1つは「第3砲台跡」へ、
もう1つは「野奈浦桟橋」方面へ。
つまり、ここから桟橋へ帰るルートもあるということだが、
無論、先へ進むので関係ないと思ったが、よくマップを見ると、
桟橋へ行く方面に「第5砲台跡」がある。
やや寄り道になるが、これは行くしかないと思い、そこへ向かうことにした。
そう時間はかからずに「第五砲台跡」に到着。
入り口の門の跡のようなものがある。
その奥に砲台跡を発見。
随分と木々が生い茂っている印象だ。
ここへ来てようやく砲台跡内部を探索できる。
これはおそらく弾薬支庫だろう。
当然だが、中には何もない。
赤く錆びついた扉を発見。
いったい中には何があるのだろうか…。
ただ危険がゆえにこうしているだけなのだろうか…。
「SIREN2」の世界なら、鍵を開ける屍人か闇人を視界ジャックし、
番号を調べて開けられそうだが(笑)。
ここではその上にも行けるみたいだ。
上った先もやはり草木が茂っている。
さらに上へよじ登りパシャリ。
きっとここらへんが砲座となっており、
ここからドカンドカンと大砲を撃っていたのだろう。
うーん、感慨深くなる。
そうなりながらも存分に「第五砲台跡」を楽しんだ。
そして来た道を戻り、どんどんと歩き進んだ。
時期によっては危ないハチが出るみたい。こえーよ。
「第3砲台跡」まで結構距離があるみたいだ。
しかも、どんどんと上りの山道を歩くので足への負担が増していく。
足にキてる、汗も出る、ええ確実に(笑)。
途中で休憩してくださいと言わんばかりの小展望台があった。
うーん、いい眺め。
ここでどっしりと腰を据え、水分補給&糖分補給の小休止。
港で買っておいたキャラメルを食べる。
「もうひと踏ん張り!」の文字にほんの少しの元気をもらい、
再び歩き始めることにした。
つづく